負債率51%!計画性ないローンとカード消費の罠―湖北省武漢市

Record China    2009年7月7日(火) 6時47分

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6日、武漢市全体で未返済の個人消費ローン総額が1兆円近くに上り、武漢市民の平均負債率は51%に達することがわかった。写真は中国で発行された各銀行のクレジットカード。

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2009年7月6日、このほど発表された中国人民銀行武漢分行の報告書によると、武漢市全体で未返済の個人消費ローン総額が692億元(約9666億円)に上り、同市の定住人口を仮に800万人と計算しても、市民1人あたり負債額が8650元(約12万830円)になることがわかった。08年の武漢市民の平均可処分所得額1万7000元(約23万74630円)から単純計算すると、武漢市民の平均負債率は51%に達する。武漢晩報が伝えた。

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ある調査報告書によると、同市市民の33%が貯蓄率10%未満の「月光族」で、収入に対して消費率が60%を超えるのが46%。市民の70%は給与収入しかないため、失職すると破産状態に陥ってしまう危険がある。さらに、金融危機による収入の減少がローン等の返済に影響し、滞納利息の発生や銀行口座の凍結、あるいは不動産差し押さえが頻発することも予測される。

漢口市民の姚(ヤオ)さん夫婦は今年5月、セールス嬢に乗せられて、以前からほしかったマンションを衝動買いしてしまった。しかし月収1500元(約2万950円)に対して毎月の返済額が1700元(約2万3750円)に上ることを後から知った。最初の数か月は親戚や友人に借金してなんとか返済したが、今はマンションを売ることも考えているという。

武昌に住む劉(リウ)さんは、大学卒業後正式な仕事に就かず、収入は1000元(約1万3960円)のみ。劉さんの父親は劉さんの金遣いが荒いことを不審に思っていたが、銀行からの督促の電話で、息子のクレジットカード消費を知ったという。3枚のカードの合計消費額1万5000元(約20万9530円)を返済するために父親は親戚に借金、今も近所の食堂で働きながら収入を返済金に当てているという。(翻訳・編集/津野尾)

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