Record China 2009年7月12日(日) 10時1分
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8日、豪紙オーストラリアンは、中国は経済の速度ではなく成長の質をもう一度見直すべきだとする記事を掲載した。写真は南京の建設現場。
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2009年7月8日、豪紙オーストラリアン(The Australian)は、中国は成長の質をもう一度見直すべきだとする記事を掲載した。10日付で環球時報が伝えた。
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同紙は、中国経済を「成長の速度を優先し、質をないがしろにしている」と指摘。速度にこだわるあまり、「財政赤字を補てんしようと公共投資に過度に依存。不動産市場を再び刺激し、成長目標を達成しようとしている」という。さらに、銀行貸付の増加についても言及し、「中国人民銀行(中央銀行)は世界各国の中央銀行と同様に、金融緩和政策を実施。09年上半期だけで新規貸付は7兆元に達し、過去2年間の合計額をも上回っている」と論じている。
中国は90年代後半、不動産市場の開放、世界貿易機関(WTO)への加盟、国有企業の再編など思い切った改革を断行。当時、経済成長は急速に減退していたが、財政支出ではなく経済改革によって、その数年後に2ケタ台の高成長を達成した。「今日の中国も、同じような改革が必要」という。
「中国経済は、外需型から内需型へのシフトが必要であり、製造業からサービス業へとシフトさせる必要がある」と同紙。製造業は中国経済のほぼ半分を占めているが、アジアの他の製造業国家よりも比率が高い。サービス業は、中国最後の眠れる巨大市場。昨今の金融危機で、20年前の製造業のように、サービス業の発展は不利な状況にあるとは言え、今後10年の均衡のとれた成長を支える基盤になり得るという。
最後に同紙は、「成長目標を緩め、速度ではなく質にこだわるべき」としたうえで、「中央政府と地方政府は今こそ政策を大きく転換する時だ」と説いている。(翻訳・編集/SN)
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