研究者の過半数が身近に不正行為を経験=論文盗用など普遍化―中国

Record China    2009年7月13日(月) 7時45分

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11日、中国の科学技術者は2007年に5160万人に達したが、その過半数が学術研究における不正行為を身近に経験しており、論文盗用などがまかり通っている実態が明らかになった。写真は南京の企業で開かれた研究成果の審査会。

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2009年7月11日、「京華時報」によると、中国科学技術協会は10日、同協会が5年に1度実施する「全国科学技術従事者状況調査報告」を発表した。

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調査では全国の科学研究所や大学、大学院、企業、農村、医療機関等で働く科学技術者3万2100人を対象に、従事者の人数、健康状況、収入、学究態度等に関する調査書を配布し、3万78人から有効回答を得た。

その結果、回答者の半数近くが「現在の科学技術学界には不正行為が普遍的に存在する」と認めており、論文の盗作や研究結果のねつ造、論文の使いまわしなどの行為が学界内に蔓延していることが明らかになった。さらに「他人の研究成果の盗用」については51.2%の回答者が「かなりの数で存在する」と答えており、「自分の周囲で不正行為を見たことがあるか?」との質問には、過半数の55.5%が「ある」と答えている。

こうした学術研究における不正行為が蔓延する主な理由について、「現行の評価制度の不備」と答えた人が30.3%、「社会環境」が21.7%となっており、「監督機能の不備」は18.4%、「研究者自身の問題」と答えた人は12.8%だった。(翻訳・編集/本郷)

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