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<ウイグル暴動><レコチャ広場>民意が国を滅ぼす時=皇帝とポピュリズム1―中国

Record China    2009年7月14日(火) 6時28分

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2009年5月、ブログ「21世紀中国ニュース」は、ウイグル暴動後に漢民族ネットユーザーからウイグル族への報復を呼びかける発言が相次いでいることを取り上げ、この危険な状況が生まれた背景を分析している。写真は砂嵐に包まれたウルムチ市。

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2009年5月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、ウイグル暴動後に漢民族ネットユーザーからウイグル族への報復を呼びかける発言が相次いでいることを取り上げた。中国の伝統とインターネットという新しいメディアが交差した地点にこの危険な状況が生まれているという。

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以下は同ブログの一部を編集したもの。

ウルムチ騒乱後、中国のネットでは「ウイグル人敵視論」が高まっており、「祖国の統一を守れ」といった決まり文句はもとより、「目には目を、歯には歯を」と暴力的復讐を呼びかける意見が広がっている。ネットユーザーの「仮想敵国」といえば、日本やチベット暴動後のフランスがあげられるが、ウイグル人も新たにその列に加わったようにすら見える。

今の中国は「一党独裁下のポピュリズム」という危険な状況にあるのではないだろうか。この危機的な状況は「伝統中国以来の“皇帝幻想”とインターネットというニューメディアの交差」に生まれたものではないかと考えている。

まず“皇帝幻想”の問題について述べよう。伝統中国では地方官は「父母官」と別称された。この名称には官僚の卓越した“徳”によって、あたかも父母のように民衆に恩恵を与える存在であることが含意されている。この図式は地方官にとどまるものではなく、最高の“徳”を持つ存在=皇帝こそが最大の慈愛をもって民衆に対すると観念されていた。裏返せば、慈愛に感謝する民の存在こそが皇帝や地方官の“徳”を証明し、その支配の正統性を証明するものであった。

こうした図式は新中国になっても大きくは変わっていない。公式テレビニュース番組「新聞聯播」は冒頭に政府要人の動向を伝えるコーナーが存在するが、そこで繰り返し語られるのは「民衆に向けられた慈愛」である。胡錦濤国家主席や温家宝首相が貧困地区を訪問し暮らしぶりを尋ねる。それだけではなく、手ずから料理を作って市民に振る舞うというパフォーマンスまで行われる。

いや、恩恵はこの程度にとどまるものではない。例えば2003年の熊徳明さんの問題。農村を訪問した温家宝首相に「出稼ぎに行っている夫の給与が未払いで困っている」と訴えたところ、温首相はただちに解決を指示、その夜のうちに未払い給与が支払われた。2007年には捜査から8か月、一向に進展しなかった河南省の児童誘拐事件が、新聞の報道を目にした温首相の鶴の一声でわずか8日で解決したこともある。

こうした中国の「政治家のあり方」は近代国家とは異なるものと言える。つまり近代国家とは立法、司法、行政の分立に代表されるように、各国家機関の職権、職責が明確化されているもの。たとえ善意によるものであれ、恣意的な権力行使は許されない(少なくとも理念的には)。

中国社会の特異なあり方、それはたんに政治家に強大な権限が集中していることにのみ由来するものではない。先に述べた「父母官」の伝統が強く影響しているもののように思える。その理解において最もふさわしい補助線となるのが中国法制史の滋賀秀三氏の研究だろう。

滋賀氏は清代の裁判は「法」、「理」、「情」の三つの判断基準によって決定されたと唱えている。「法」とは法律の条文そのもの、「理」とは法律の条文にはないものの普遍的な真理と見なされるもの、そして「情」とは物事のコンテクストや当事者への同情を意味する。

日本にも「大岡裁き」という言葉があり、事案の内情や当事者の心情を読み取った裁判は称賛されるべきものと目されている。しかしながら(近代以降は)「大岡裁き」はレアケース、あるいは理想ではあっても現実にはないものであるのに対し、中国では「情」に即した裁判はむしろ制度そのものに内包された、レアケースではなく積極的に実現されるべきものと観念されている。

伝統中国から続く政治家のあり方、権力のあり方。それは新中国になっても色濃く影響を残すものであった。「人治から法治へ」という有名なスローガンは、伝統の残滓を投げ捨て近代国家としての一般的な形態に移行することを求めるものである。ただし伝統的な「情」や「父母官」の観念がたんに批判されるべき対象であったとは言い切れない。不十分かつ部分的なものであったにせよ、「社会正義」を実現するツールとして機能していた側面も見逃せないためだ。

しかし今、インターネットというニューメディアの登場によって、こうした中国のあり方は大きな危機を迎えているように見える。ウルムチ騒乱後に「血の報復」を唱える漢民族ネットユーザーの声がまさに危機を明示するものとなった。(筆者:chinanews)

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載。

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