披露宴で出たカニが招待客30人をノックアウト―湖北省武漢市

2006年10月22日の夜から23日朝にかけての8時間のうちに、湖北（こほく）省武漢（ぶかん）市にある栄軍病院の急患室には、腹痛、嘔吐、下痢などの病状を訴える患者30人以上が訪れた。不思議なことに、これらの患者は全員が、親戚や友人などの関係にあったという。

【その他の写真】

話によると彼らは22日の昼ごろ、あるホテルで親友の結婚披露宴に参加した。そこで出た料理を食べた後、みなこのような状態になり病院で手当を受けたという。

結婚した当のカップルは、すでに海南島へ新婚旅行に出かけてしまっていた。電話をかけたところ、海南島のホテルで新郎が腹痛に見舞われ、病院に運ばれたことが分かった。原因は食事と思われ、披露宴が行われたホテルに連絡したところ、責任者は次のような話をした。

ホテルのスタッフが披露宴の準備をしていた時、新郎の家族がカニを持ってきて、料理して客をもてなしてほしいと頼んできた。スタッフはカニが新鮮ではないという理由でその要求を拒み、カニが食べたいならホテルのカニを提供すると言った。

新郎の家族はホテル側が自分たちのカニを売りたいのだろうと考え、持参したカニを使うよう強く求めた。しまいには「カニで招待客の身体に異常が起きた場合は、ホテルとは関係ない」と免責状を書かせ、ホテル側はカニを料理することにしたという。おめでたいはずの結婚披露宴がこんな結果になってしまったことに、みな呆然としているという。