2009年7月21日、中国新聞網によると、オーストラリアのシドニー郊外で中国人の一家5人が撲殺された事件で、容疑者と殺人の動機について、まだ手がかりさえつかめない状況だという。24日に検視結果によって解決の糸口がもたらされるかどうかが注目されている。

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フランス海外地域・ニューカレドニアへ留学していて無事だった15歳の娘ブレンダさんと他の2名の家族は、一家に恨みをもった上での犯行だった可能性もあるため、警察の保護下に置かれているという。

在シドニー中国総領事館は20日、「オーストラリア警察当局の適切な措置によって、一刻も早く犯人を特定し法によって裁き、在豪中国人の安全を確保することを切に希望する」との声明を発表、同事件への強い関心を示した。

事件のあったシドニー郊外のノースエッピングでは、多くの地元の人々が、被害者の男性が生前経営していた店を献花に訪れ、祈りをささげていた。被害者の男性と毎日言葉を交わしていたという現地の老婦人は、「彼はとても好感のもてる人で、思いやりのある人だった」と死者を悼み、近所の八百屋の店主も「一夜にして家族が皆いなくなってしまうなんて、信じられない。恐ろしすぎる」と悲痛の面持ちを隠さなかった。

現地のある中国人留学生は、「両親にこの事件を話したら心配する。とても話せない」と語った。（翻訳・編集/津野尾）