<温暖化><チベット鉄道>永久凍土の融解で変形も、甘い予測のツケ?―中国

Record China    2009年7月28日(火) 3時52分

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27日、チベット高原の凍土の温暖化がすすみ、チベット鉄道を支える凍土層の融解により線路が変形する可能性がある、とある米国人研究者が警告した。写真はチベット鉄道。

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2009年7月27日、「網易探索」は、チベット高原の土壌の温暖化がすすみ、青蔵鉄道(青海チベット鉄道)を支える凍土層の融解により線路が変形する可能性がある、と警告する米国人研究者の文章を掲載した。

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同鉄道建設は本来、チベット高原の凍土帯という不安定な土壌に鉄道を通すという不可能な夢だったが、中国政府が40億ドルかけてその夢を実現してしまった。しかし、記事によると、チベット高原はもともと世界で最も温暖化速度が速い地域であることに加え、同鉄道建設の過程で土壌に微妙な変化をもたらしたことによって、温暖化を一層うながした可能性が高いという。

国連環境計画の07年度報告によると、チベット高原の凍土層の温度は過去30年で0.3℃上昇し、人間の活動の影響を受ける地域では倍の0.6℃も上昇したという。同報告は、1975年〜95年の20年間で鉄道沿線の永久凍土の面積は36%減少したと指摘、今世紀末までにさらに現在の半分になると予測している。

同鉄道は、ラサを世界最大の鉄道網とつなぎ、海抜5182mのチベット高原を横切り、550kmの世界で最も敏感で危険な凍土帯を走るが、その永久凍土の50%は零下1℃より高く、温暖化が1℃進めば融解を始めることを意味している。

06年はじめ、同鉄道の完成近くになって、中国科学院のエンジニアである呉自望(ウー・ズーワン)氏が、「10年以内に鉄道を支える凍土帯は泥に変わる」と警告を発したが、当時の所属部門から非難され、「警告」を受けていたという。(翻訳・編集/津野尾)

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