Record China 2009年8月9日(日) 17時7分
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7日、中国紙は、上海市民の住宅購入への負担はパリ市民の11倍に当たると伝えた。低所得者が校外に新居を構えるには、飲まず食わずでも33年はかかるという。写真は上海の不動産購入者ら。
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2009年8月7日、上海紙・新聞晩報は、中国の「房奴」と呼ばれる多額の住宅ローン返済に追われる人たちを紹介した。不動産高騰が、一般市民にとってかなりの負担になっているという。
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同紙によれば、中国では一般的に月収5000元(約7万円)前後が中所得者層とされる。大卒以上の教育を受けたホワイトカラーがこの層に多いようだ。上海のような都会で、結婚に向けて若年ホワイトカラーが新居を購入する場合、夫婦の貯金のほか、それぞれの両親の資金援助がなければ、住居の内装を整えることは難しい。3家族の協力があって、はじめて「房奴」に仲間入りできるのだ。
中国のある人気サイトに、フランス滞在の経験があるというネットユーザーが、フランスと上海の物価を比較した書き込みをしている。同ユーザーによれば、フランスの低所得者層の月収は手取りで1500〜2000ユーロ(約20万7000〜27万6000円)前後。一方、上海の低所得者層は手取りで1500元(約2万1000円)前後という。
60平方メートルの住宅価格を比較すると、パリでは約3万〜5万ユーロ(約415万〜691万円)。5万ユーロの物件なら、月収1500ユーロの約34倍に相当する。一方、上海では郊外にある核家族用の物件がこの広さだ。価格は約60万〜70万元(約840万〜980万円)。60万元の物件なら、月収1500元のちょうど400倍となる。
パリの低所得者は、飲まず食わずなら3年かからずに市の中心地に新居を構えることができる。しかし、上海の低所得者が郊外に新居を構えるには33年は必要だ。もちろん、住宅ローンを利用する人が圧倒的に多いが、返済が長引けばそれだけ利息の負担も大きくなる。「こうした要素を加味していくと、住宅購入における上海市民の負担は、パリ市民より11倍は重い」と同ユーザーは指摘している。(翻訳・編集/SN)
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