なぜそこに?韓国のマリリン・モンロー像に疑問の声=「突拍子もない」「慰安婦像に替えて!」―韓国ネット

Record China    2018年1月5日(金) 13時30分

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3日、韓国メディアによると、韓国北東部の江原道麟蹄郡を流れる昭陽江の川辺に建立されたマリリン・モンロー像が物議を醸している。写真はマリリン・モンロー。

2018年1月3日、韓国・KBSによると、韓国北東部の江原道(カンウォンド)麟蹄郡(インジェグン)を流れる昭陽江(ソヤンガン)の川辺に建立されたマリリン・モンロー像が物議を醸している。

原州(ウォンジュ)地方国土管理庁は先月21日、「昭陽江麟蹄地区の河川環境整備事業」の一環として川辺の広場にマリリン・モンロー像を建立した。同事業は2016年から61億ウォン(約6億4500万円)をかけて長さ4.12キロにわたる河川周辺に遊歩道と広場・体育施設などを造るというもので、銅像の制作だけでも5500万ウォン(約580万円)かかったという。

しかし最近、韓国文化遺産政策研究所のファン・ピョンウ所長が自身のSNSで「麟蹄郡にマリリン・モンローのいやらしい銅像が建てられたと後輩が写真を送ってきた。モンローが麟蹄米軍基地で慰問公演を行なったことを記念して造られたというけれど、単に米軍基地に来ただけ。こんなものを記念と捉える設置者らのレベルの低さにびっくり」と指摘。ファン所長が公開した写真には、映画「七年目の浮気(1955)」内のワンシーンで誰もが知っている「ニューヨーク地下鉄の通気口上で風でめくれそうになるスカートを押さえる姿」のマリリン・モンロー像が写っている。

さらに、ファン所長は「朴正熙(パク・チョンヒ元韓国大統領)像が波紋を呼んだように、記念物とは集団の記憶。当時モンローが麟蹄へ来たものとみることはできない。韓国の住所も使わない米軍基地にいる米軍に会いに来ただけにすぎない。麟蹄の文化・歴史・自然とも似合わない。記念物として記憶する意味などない」とも指摘したとされる。

記事では、実際にモンローは朝鮮戦争休戦後の1954年に麟蹄を訪れているが、4日間の滞在中、麟蹄のみならず大邱(テグ)、東豆川(トンドゥチョン)、ソウルなどを巡り10回余り慰問公演を行ったと伝えている。ただし、彼女の訪問を記念して銅像を建立した所は一カ所もないとのこと。

ファン所長のSNSがネット上で物議を醸す中、原州地方国土管理庁の関係者は「麟蹄郡から観光など地域経済活性化に向けてマリリン・モンローのストーリーテリングを事業に含めてほしいとの要請があり設置した」とし、「良い意味を込めて公園を造成したが、一部別の見方もあるようだ」と話している。

ネットユーザーからは「昭陽江にモンローとは突拍子もない発想」「昭陽江の乙女がモンロー?」など「腑に落ちない」といった意見や、「5500万ウォンがもったいない」「何考えてるの?」「江原道は五輪後に落ちぶれることだろう」など非難の声が相次いで上がっている。

また、「やるんだったら専門家らに意見を聞くべき」「今後こういうことをする際には企画者を明らかにして。誰の頭から出たアイデアなのか名前だけでも知ろうじゃないか」と求めるコメントも。

その他に「むしろ戦時中に戦死した軍人のための銅像を建てたら?」「少女像(=慰安婦像)に建て替えて」と提案するユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)

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