中産階級が総人口の20%以上に、毎年1%ずつ増加―中国

Record China    2009年8月18日(火) 21時30分

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17日、中国の社会学研究の第一人者で中国社会科学院栄誉学部委員の陸学芸教授は、中国の中産階級は毎年1%ずつ増加しており、すでに総人口の22%〜23%に達したと述べた。資料写真。

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2009年8月17日、中国の社会学研究の第一人者で中国社会科学院栄誉学部委員の陸学芸(ルー・シュエイー)教授は、中国の中産階級は毎年1%ずつ増加しており、すでに総人口の22%〜23%に達したと述べた。新華網が伝えた。

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同教授によれば、中国の社会構造は依然として「タマネギ型」で富裕層から中産階級、低所得層へと徐々に比率が増えていく構造となってはいるが、「タマネギ」の真ん中にあたる中産階級が増え始め、底部にあたる低所得層の減少が進んでいる。中産階級は毎年約1%ずつ増えており、99年には総人口の15%だったのが、08年には22%〜23%にまで増加した。新たに中産階級の仲間入りをしたのは「私営企業の社長」が最も多く、次が「ホワイトカラー」。同教授は中産階級の割合が45%を超えなければ、現代的な社会とは言えないと指摘した。

中産階級を増やすには、現行の戸籍制度を撤廃することが必要だと同教授は訴える。中国では現在、「農村戸籍」の人口が総人口の70%を占めるが、これが20%以下にならなければ真の近代国家とは言えないという。同教授は多くの農民を都市部の第3次産業などに就かせることで、中産階級はさらに増えると提言した。

同教授は中産階級の定義を「収入」「名声」「教養」が備わっていることとした。例えばタクシードライバーはどんなに収入が高くても「教養」が備わっていないため、中産階級とは呼べないという。また、高い教養を備えた中産階級は政治的にも安定を望んでおり、政権転覆を企てようなどとは微塵も考えていないとみる。そのため、同教授は中産階級が増えることは安定した社会の実現を意味すると強調した。(翻訳・編集/NN)

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