「南京!南京!」中国最高峰の映画賞にノミネートなし、陸監督「上映実現こそ最高の賞」―中国

Record China    2009年8月20日(木) 12時38分

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19日、南京大虐殺をテーマとし、今春に中国国内で公開された映画「南京!南京!」が、中国最高峰とされる映画賞「華表奨」に1部門もノミネートされなかったことが分かった。写真は陸川監督。

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2009年8月19日、南京大虐殺をテーマとし、今春に中国国内で公開された映画「南京!南京!」が、中国最高峰とされる映画賞「華表奨」に1部門もノミネートされなかったことが分かった。陸川(ルー・チュアン)監督は05年、「可可西里(ココシリ)」で同映画賞の優秀監督賞を受賞している。瀋陽晩報の報道。

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日本人・中国人両方の視点から南京大虐殺を描いた映画「南京!南京!」は、1990年代以降に頭角を現した「第6世代」を代表する陸川監督による3本目の作品。今年4月に中国本土で公開され、反響を呼んだ。観客がスクリーンを破壊する、監督に殺害をほのめかす脅迫状が届く、出演した日本人俳優が舞台あいさつの際に罵声を浴びるなど、多くの騒動にも巻き込まれた。

中国最高の映画賞からノミネート漏れしたことを受けて陸川監督は「中国国内での一般上映が実現したことこそが、私にとって最高の賞」と語った。4年の年月をかけて何度も修正を繰り返し、製作中も「公開実現には至らないのではないか?」との不安と闘い続けたという陸監督。「このような主題を扱った作品を一般上映できるということは、中国映画界の大きな進歩とキャパシティの拡大である」とし、それ以上は何も望まないと満足感を示した。

さらに、「作品の視点も、作中で描いた感情も、何一つ間違っていないと今でも考えている。しかし、表現手法が先進的すぎ、時代に合わなかったかもしれない。10年後、20年後にすべての中国人、ひいては世界中の理解を得られれば。優れた作品なら時代を超えて評価されるものだから」と語った。

陸監督によると、同作は今年12月に日本での上映が小規模ながらに決定しており、公開規模の拡大も交渉中。さらに、台湾での公開もまもなく実現する模様だ。(翻訳・編集/愛玉)

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