米の財政赤字10年で9兆ドルへ、批判とリスク分散論が台頭―中国

Record China    2009年8月29日(土) 6時24分

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25日、米政府は2010〜19年度の財政赤字が9兆510億ドルになると発表。米ドル建て資産を大量に保有している中国では、専門家から「米国の無責任なやり方によって中国は人質を取られているようなものだ」との批判が上がっている。資料写真。

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2009年8月27日、環球時報によると、米政府は25日、2010〜2019年度の10年間の財政赤字が、従来の予想より約2兆ドル増えて9兆510億ドルになると発表した。米ドル建て資産を大量に保有している中国では、専門家から「米国の無責任なやり方によって中国は人質を取られているようなもの」との批判が上がっている。

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米政府は、2010〜2019年度の財政赤字見通しについて、5月時点の予想7兆1080億ドルから約2兆ドル悪化し、9兆510億ドルとなると発表した。国債の大量発行による利払いの増加や景気悪化による財政収入の減少、失業給付金の増加などが原因としている。

この発表に対し、中国国務院発展研究センターの丁一凡(ディン・イーファン)研究員は「中国は米国に人質を取られているようなものだ。米ドル建て資産のリスク分散をすべき」と語った。また、日本JCC新日本研究所の庚欣(グン・シン)副所長は「米ドルは世界の基軸通貨として特殊な位置付けにあるため、米国の赤字は世界の赤字であり、全ての国に関係する。特に米国債の最大の保有国である中国にとっては憂慮すべき事態だ」と語り、「米国には責任ある大国としての道徳心が欠けている」と批判した。(翻訳・編集/HA)

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