Record China 2009年9月2日(水) 17時4分
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8月31日、香港紙はこのほど、「官民の談合を排除せずに“おから工事”をどうしてなくせるのか」として、中国で手抜き工事がなくならない原因に8%以上の成長率達成を追求する地方政府の姿勢を挙げた。写真は09年7月、突如陥没した北京の道路。
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2009年8月31日、新華社通信(電子版)によると、香港紙・太陽報は30日、「官民の談合を排除せずに“おから工事”(手抜き工事)をどうしてなくせるのか」と題した記事を掲載し、おから工事が発覚しても事実を隠蔽し続ける各地の地方政府を批判するとともに、おから工事がなくならない原因として「保八」(8%以上の成長率達成)を追求する地方政府の姿勢を挙げた。
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陝西省西安市の地下鉄工事現場で8月2日、最近7か月間で4度目の崩落事故が発生し、作業員2人が死亡した。皮肉にも当局が「事故絶滅宣言」した矢先の事故だったという。地下鉄の建設速度は、先進国では一般に年間10km以下だが、中国の各都市では年間40〜50kmで建設が進められており、品質・安全よりもスピードが重要視されていることがおから工事につながった原因の1つと見られている。
また、同市の道路工事現場で8月25日、直近4日間で3度目の陥没事故が発生した。原因について、当局側は「工事に問題はなく、地下水の突発的な浸食により空洞ができたことが原因」と発表。しかし、多くの市民からは「おから工事」とささやかれている。
こうした事態に、記事は次のように指摘する。中国では道路や地下鉄工事の過程で、賄賂や談合、建材のごまかしなどが頻繁に行われている。これらを原因とするおから工事が、大雨などの折に事故の発生となって発覚し、巨大な経済的損失を与えるだけでなく人命まで奪う。しかし当局は自らの責任を回避するため「工事に問題なし」と決め付け、事実の隠蔽を図る。さらに問題なのは、当局は経済の発展スピードを追求するあまりこうした工事を見逃している可能性さえある。特に地方政府では、「保八」の大号令の下、問題がさらに深刻化している。(翻訳・編集/HA)
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