Record China 2009年9月6日(日) 18時31分
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9月5日、網易は記事「鉛中毒事件が示すもの:中国は環境汚染事故の多発期に」を掲載した。環境問題は早くから意識はされていたものの、経済成長の追求から軽視されてきた。写真は湖南省武岡市で血中鉛濃度の検査結果を手にする現地住民。
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2009年9月5日、網易は記事「鉛中毒事件が示すもの:中国は環境汚染事故の多発期に」を掲載した。
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それによると、8月、陝西省宝鶏市鳳翔県、湖南省武岡市で相次いで現地住民の鉛中毒事件が発生した。環境汚染により現地住民の血中鉛濃度は基準値を大きく超える状態になっていたという。中国の中西部地区は近年目覚ましい発展を遂げているが、経済成長は同時に環境汚染と健康被害をももたらしている。
環境汚染をもたらす発展でいいのか?実のところこうした問題意識は早くから提出され、議論となってきた。しかし重化学工業はすそ野が広く、経済成長への貢献は大きい。そのため問題は意識されつつも、結局は各地方は争って重化学工業企業を誘致している。2005年の「中国工業発展報告」によると、1998年以来中国の重化学産業は年18.5%という驚異的な速度で成長を続けている。この数値は工業全体の成長ペースを大きく上回るもので、GDPに占める比率は上昇を続けている。一方、環境負荷が少ないハイテク産業がGDPに占める割合はむしろ低下しているという。
なぜ環境負荷が軽視され、ひたすらに経済成長のみが求められるのか。その背景となっているのが地方官僚の業績評価方法。さまざまな基準があるとはいえ、最終的に最も重要な評価基準となるのは経済成長であり、その重要な手段である重化学工業企業の誘致に、地方官僚は躍起となっている。(翻訳・編集/KT)
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