<太陽光>だまされている?ソーラーシステムは環境破壊の元凶か―香港紙

Record China    2009年9月12日(土) 7時46分

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10日、香港紙が、エコのイメージが定着している「ソーラーシステム」が、実は環境破壊を促していると報じた。写真は上海市にあるソーラーパネルの生産工場。

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2009年9月11日、環球時報によると、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは10日、中国で最も貧しい省・貴州省の太陽光発電システム工場が、「5年以内に中国・インド・アフリカの1000の貧しい村落に、太陽発電の街灯を導入させる」と宣言しているという。

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太陽光発電システムはエコのイメージが定着しているが、北京交通大学で光学技術を研究する簡(ジエン)教授によると、電気容量1000ワット(冷蔵庫が1日に消費する電力)のソーラー板を生産するために10キログラムの多結晶シリコンが必要で、これだけの多結晶シリコンを生産するためには、2トン以上の石炭を消費しなければならないという。2トンの石炭があれば、冷蔵庫を20年間使うだけの電力を発電できる。

同紙によると、先進国の多くの企業が、それが地球温暖化の緩和に貢献すると信じて、太陽光発電システムを次々に導入している。それを受けてここ数年、ソーラー板の需要が大きくなり、既に年間1000億ドルのマーケットになっているという。同紙は、「太陽光発電システムは世界を救うことがないばかりか、大気汚染を促進し、エネルギー消費を増大させている」との厳しい見解に立つ。

現在、中国の多結晶シリコンの生産量は5年前の80倍の年間4000トン、世界一の生産量を誇る。中国政府は、今年の生産量は3万トンに達するとみており、2011年にはその3倍に当たる15万トンに達するとの予測もある。中国メディアの報道によると、少なくとも16の省で33の多結晶シリコン工場の建設が始まっているという。(翻訳・編集/津野尾)

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