<骨董品>ニセモノと盗品だらけ!市場は犯罪の温床―中国

Record China    2009年9月14日(月) 7時29分

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12日、中国で販売されている骨董品の多くが「盗掘、密輸、偽造、闇取引」によるものだという。写真は北京市の骨董品市場。

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2009年9月12日、北京科技報によると、2007年の1年間に、中国国内で美術品オークションに出品された官窯(時の支配者のために築かれた窯)の陶磁器は2万点に及んだ。さらに06年から現在までに乾隆帝(1711〜99年、清朝第6代皇帝)の玉璽(ぎょくじ)が100点もオークションに出品されたが、本物は3点しか作られていないという。

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北京大学資源学院院長で清華大学文化産業研究センター・客員研究員の李彦君(リー・イエンジュン)教授は、前述の数字を挙げて中国の骨董品市場の混乱ぶりを指摘している。李教授はさらに、「現在の民間の骨董品市場は『盗掘、密輸、偽造、闇取引』という4つの問題を抱えている」と説明。国内にある古墳はほとんどが盗掘の被害に遭っており、1990年から2000年までの間に、わかっているだけでも20万か所の古墳が盗掘されたという驚きの事実を明らかにした。

「盗掘された大量の文物は犯罪組織を通じて国外に持ち出されている。骨董品の密輸は改革開放後に急激に増えた」と嘆く李氏は、「密輸よりひどいのがニセモノの横行」だと語った。オークションや骨董店で、本来法律で規制されている古い年代の物(1911年以前の物)が平然と高値で取引されている実情から、「日本の文化財保護協会のような権威ある組織が正確な鑑定を行う必要がある」と主張しているが、優秀な鑑定士そのものが中国国内に不足しているという。(翻訳・編集/本郷)

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