2009年9月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、サッカー中国代表の鄭智選手がスコットランドリーグ・セルティックに加入したことを伝えた。

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同ブログの内容は以下の通り。

2009年9月25日、サッカー・スコットランドリーグのセルティックは鄭智選手と正式な契約を交わした。セルティックといえば、昨シーズンまで日本代表の中村俊輔選手が所属していたことで知られる。セルティックの顔として大活躍した中村選手の穴を埋めることができるのか、地元ファン、そして中国サッカーファンの熱い期待が寄せられている。

鄭選手は1980年生まれ。当初はディフェンダーだったが後にミッドフィルダーにコンバートしている。強靱なフィジカルと得点能力の高さが売りで、中国スーパーリーグ2006年シーズンでは、中盤の選手ながら21得点を挙げた。その後、英国のチャールトンに移籍し、プレミアリーグで1得点、チャンピオンシップ（2部リーグ）で8得点を挙げている（途中、契約の関係から元所属チームの山東魯能に一時復帰）。しかし昨シーズンは出場機会を得られず自由契約となっていた。

期待も高まる一方で現地ではその実力を疑問視する声も上がっているという。セルティックは2005年に中国人の杜威選手を獲得したが、初出場したカップ戦で3失点にからむ最悪の出来。なんと初出場の試合が同チームでの最後の試合になってしまった。その再来になるのではとの不安も漏れ聞こえるが、鄭選手は入団会見で「ぼくは中村選手でも杜選手でもない」ときっぱり主張している。

とはいえ同じアジア出身の選手として中村選手と比べられるのは無理からぬところだろう。ネット掲示板・騰訊論壇の書き込み「鄭智、中村俊輔大対決」では二人の実力を以下のように分析している。

テクニック：中村選手の圧勝。FKも絶品。

フィジカル：激しさで知られる英チャンピオンシップでもまれた鄭選手の圧勝。

経歴：セルティック3連覇に貢献しMVPも獲得した中村選手が圧倒。

意識：GK以外全てのポジションをこなせ守備意識も高い鄭選手に軍配。

潜在能力：鄭選手が2歳若いが、過去2シーズンは出場機会に恵まれなかったこともあり、優劣は不明。

英国移籍後のプレーはほとんど見ていないため、現在の状態はよく知らないが、少なくとも2006年シーズンの鄭選手のプレーは圧巻だった。当時の実力さえ取り戻せれば、セルティックでも十分に活躍できるのではないだろうか。（筆者：chinanews）

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載。