Record China 2009年10月18日(日) 21時0分
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15日、自分の携帯電話番号が映画「親密」のワンシーンで使われた男性が毎日100件以上の迷惑電話・メールを受け、プライバシーの侵害や精神的被害を受けたとして映画供給元などを訴えた裁判が北京市で開廷した。写真は映画「親密」より。
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2009年10月16日、北京晨報によると、映画のワンシーンで使われた携帯電話番号が実在の番号と一致したため、プライバシーの侵害や精神的被害を受けたとして、携帯電話の持ち主が映画供給元などを訴えた裁判が北京市で15日に開廷した。
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訴えを起こしたのは北京外国語大学の男性教師、劉さん。劉さんによると、今年3月9日、見知らぬ人々から100本以上の電話を受けた。その内容は「あっ、本当に通じた。おもしろい」など、奇妙なものばかり。翌日、同僚からその原因を「イーキン・チェン(鄭伊健)とカリーナ・ラム(林嘉欣)が共演した香港映画『親密』の中で、登場人物が携帯電話番号を他人に教えるシーンがあり、その番号が劉さんの携帯番号と同じ」と説明され、劉さんは「昨日の電話は映画を見たファンが興味半分でかけてきたのか」と納得。
その日以降、劉さんの携帯電話には毎日100件以上の電話とメールが届くようになった。内容は「マネージャーですか?」「イーキン・チェンの電話なの?」など、映画を見たファンからのものばかり。中には夜中の2時過ぎに電話をかけてくる非常識なファンもおり、劉さんは「大きな迷惑を被り、今も被害は続いている」と話す。
劉さんは「携帯電話番号は個人のプライバシーにあたり、これを公開されたことによって精神的な被害を受けた」として、中国本土での同映画の配給元やDVD制作会社、DVD販売担当企業の3社を相手取り、謝罪と損害賠償額10万元(約130万円)を求めて訴えた。これに対し3社はいずれも「映画の制作当事者ではなく、当社に落ち度はない」と反論しており、今後の裁判の行方が注目されている。
映画関係者は「映画のシーンに電話番号が必要な場合、一般的には番号を全部表示したり読み上げたりせずに、途中でシーンを切り替える」と話し、「今回のようなケースは非常に珍しい」とコメントしている。(翻訳・編集/HA)
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