2009年10月24日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは中国国防部HPの発表として、全国400の民間企業が中国人民解放軍の軍備開発・生産資格についての初期審査を通過したと伝えた。環球時報が26日付でこれを転電。

【その他の写真】

民間企業が兵器の開発・生産に参入することは業界内の競争を刺激することにつながり、また、国防の現代化にとって重要な一歩と記事は指摘。ある専門家は、国内で材料調達を行うことで生産コストも大幅に削減することができ、国内の国防関連産業に発展をもたらすとした。

しかし、台湾政治大学の軍事専門家・丁(ディン)博士は「人民解放軍は米軍にならって国防産業のシステムを発展させてきたが、完全な欧米式を追随することはない」と分析。また、マカオの軍事専門家アンソニー・ン氏は「民間企業への開放は国防産業にとっての重要な一歩だ。初期審査を通過した民間企業はいずれもハイテク産業のメーカー。解放軍が軍備のクオリティに欧米水準を求めていることの表れだ」とした。(翻訳・編集/愛玉)