TVドラマ1本当たりの喫煙シーン、41回も!背景にタバコ宣伝規制法の不備―中国

Record China    2009年10月29日(木) 10時58分

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20日に香港で開かれた煙害防止交流討論会で、中国喫煙規制協会のメンバーが、中国国内の映画・テレビドラマの喫煙シーンを制限する明確な法律がないことを指摘した。資料写真。

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2009年10月26日、中国青年報によると、20日に香港で開かれた第3回両岸4地域(中国本土・香港・マカオ・台湾)煙害防止交流討論会で、中国喫煙規制協会・青少年喫煙規制職業委員会のメンバーが、中国国内の映画・テレビドラマの喫煙シーンを制限する明確な法律がないことを指摘した。

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同紙によると、最近は多少改善がみられるものの、08年に公開・放送された映画・ドラマをもとに同委員会が調査したところ、タバコの宣伝行為が公然と行われており、楽観視できない状況だという。調査対象の10本の中国映画のうち4本で、合計25の喫煙シーンが収録されており、1シーンあたりの上映時間は約1分だった。

同じく調査対象のテレビドラマ11本については、11本すべてに合計453シーンも登場し、1本あたり41.1シーンという驚くべき実態も明らかになった。1シーンあたりの放送時間は約1分30秒だった。そのなかで、喫煙シーンが最も多いドラマでは、17.3分に1度喫煙シーンが登場するという。

「これらの喫煙シーンの大部分は公共施設が舞台となっている」と同委員会は指摘し、「映画やドラマのなかで、喫煙は感情を静め、ストレスを解消し、人間関係を改善するなどの有効な手段として描かれており、喫煙文化を美化する内容だ」と懸念する。

同委員会は海外の映画10本についても調査したが、そのうち4本、合計15回喫煙シーンが登場したが、主人公が喫煙する映画は1本もなかったという。(翻訳・編集/津野尾)

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