<高齢化問題>中国政府は特別な関心が必要=対策の遅れを指摘―香港紙

Record China    2009年10月31日(土) 10時36分

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26日、香港紙は「高齢化問題には特別な関心が必要」と題した記事で、中国政府は高齢化対策が不十分だと指摘した。写真は中国の高齢者。

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2009年10月26日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは「高齢化問題には特別な関心が必要」と題した記事で、中国政府は高齢化対策が不十分だと指摘した。

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中国でも社会の高齢化が急速に進んでいる。記事は、労働力の確保や医療サービス、年金などの問題は深刻化しており、今後の経済成長に大きな影響を与えることはもはや疑う余地はないと指摘する。記事によれば、中国の65歳以上の人口は毎年約800万人規模で増え続けており、2007年には1億400万人に達した。2047年にはその数が3億2000万にまで増え、5人に1人が65歳以上という高齢化社会に突入する。

記事は、同じように高齢化を迎えている日本や欧米諸国と比べ、中国政府の対策はきわめて不十分だと指摘する。中国では数千年間続いてきた「子供が親の老後のすべての面倒を見る」という風習に頼っているのが現状だ。独力での生活が困難な高齢者については、2000年頃から上海などの大都市で行政サポートが行われるようになったものの、老人ホームのベッド数は先進国の1000人当たり50〜70床と比べ、中国は8.6床と格段に少ない。

中国民政部の統計によると、現在、独力で生活できない高齢者は940万人(都市194万人、農村746万人)、部分的に補助が必要な高齢者は1894万人に上る。記事は、高齢化対策の手始めとして中国の「敬老の日」にあたる旧暦9月9日の「重陽節」を祝日とし、国民の関心を高める必要があると指摘した。(翻訳・編集/NN)

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