中国人は「アフリカ単独起源説」を覆そうとしている?―英誌

Record China    2009年11月5日(木) 11時49分

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3日、英科学誌は「中国人は『アフリカ単独起源説』を覆そうとしている」と報じた。中国南部で発見された11万年前の早期現生人類の化石は恐らく人類のアフリカ起源説に挑戦状を叩きつけることになる、との説を紹介している。写真は上海万博のアフリカ館。

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2009年11月3日、英科学誌『ニュー・サイエンティスト』(電子版)は「中国人は『アフリカ単独起源説』を覆そうとしている」と題した記事で、中国南部で発見された11万年前の早期現生人類の化石は恐らく人類のアフリカ起源説に挑戦状を叩きつけることになる、と報じた。4日付で環球時報が伝えた。

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中国科学院古脊椎動物・古人類研究所(IVPP)の金昌柱(ジン・ジンジュー)教授らのグループは先週、中国南部の広西チワン族自治区で11万年前の早期現生人類のものと見られる下あごの骨を発見したと発表した。もしこれが確実であれば、この発見はアフリカで進化した原人が他の大陸に移動し、各地でヒトへと進化を遂げたとする「多地域進化説」を支持する有力な証拠になるだろう。研究結果をまとめた論文は今月末、中国の学術誌「中国科学通報」に掲載される予定。

「多地域進化説」の支持者であるミシガン大学のミルフォード・ウォルポフ教授は、「(論文は)アフリカ単独起源説を覆すものになる」と期待を寄せる。一方、ロンドン自然史博物館の人類学者、クリス・ストリンガー氏は「今の段階で判断を下すのは時期尚早。中国まで活動範囲を広げていたネアンデルタール人と関係があるだけかも知れない」と話している。(翻訳・編集/NN)

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