2009年11月6日、09年度版の「中国の富豪ランキング」を発表したばかりの英国人ジャーナリスト、ルパード・フーゲワーフ氏が湖南衛星テレビの番組で、「富豪」の1人である中坤集団の黄怒波（ホワン・ヌーボー）会長と「未来の富豪像」について対談を行った。中国のブログサイト・新浪博客で紹介された。

【その他の写真】

テーマは、「中国の富豪は今後10年間、何をして金儲けをするのだろうか？」。両氏は結論として、「不動産」「自動車」「シルバー産業」「観光業」「娯楽産業」の5つを挙げた。今年のランキング上位10人のうち7人が「不動産業界」からだったが、両氏によれば、中国の都市化は今後も速いスピードで進むと見られ、不動産の需要も引き続き増加を続ける。

今年の富豪トップは自動車メーカー、比亜迪汽車（BYD）の王伝福（ワン・チュアンフー）総裁。両氏によれば、中国の自動車は今後、「世界ブランド」になり得る可能性を十分に備えている。また、高齢化が急速に進む中国では「シルバー産業」も有望だ。65歳以上の人口は現在1億4000万人で、総人口の11％。25年〜50年には高齢者の購買力は、5兆元（約66兆円）に達すると予測されている。

生活水準の向上に伴い、休日には家族や友人と旅行に出掛けることが一般的となった今、「観光業」の未来も明るい。両氏は、今後は自家用クルーザーでクルージングを楽しむ人が増えると見ている。最後に「娯楽産業」。黄氏は中国にも世界のメディア王、ルパート・マードック氏のような大富豪が出現すると予測した。（翻訳・編集/NN）