Record China 2009年11月17日(火) 12時1分
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15日、日本の華字紙・中文導報の楊文凱編集長は自身のブログに「対日M&Aを通じて、日本の価値を再認識する」と題した記事を発表した。写真はデジタル・チャイナの郭為CEO。
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2009年11月15日、日本の華字紙・中文導報の楊文凱(ヤン・ウェンカイ)編集長は自身のブログに「対日M&Aを通じて、日本の価値を再認識する」と題した記事を発表した。以下はその内容。
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中国IT大手の神州数碼集団(デジタル・チャイナ)は4日、日本のシステム開発会社、SJIと資本・業務提携することで合意し、同社の筆頭株主になったと発表。中国企業による日本の中堅企業へのM&A(合併・買収)は、わずか半年で2件目を数えた。8月には中国の家電量販大手、蘇寧電器集団がラオックスの筆頭株主になったばかり。世界的な金融危機の中、中国ファンドによる日本企業買収劇の幕は切って落とされた。
デジタル・チャイナは日本進出にあたり、なぜSJIを選んだのか?それは同社の営業利益に惹かれたのではなく、同社が長年培ってきた開発力やソリューション能力、販売網などを手に入れたかったのである。ずば抜けた技術やサービスこそが日本企業の最大の魅力。強大な市場を持つ中国企業とタッグを組むことの相乗効果は計り知れない。中国企業による対日M&Aは今後も増える可能性が高いだろう。
デジタル・チャイナの郭為(グオ・ウェイ)CEOは、SJIの社長と5〜6年来の友人。郭CEOは何度も来日しており、かなりの日本通だ。郭CEOによれば、両者の間に信頼関係がなければ今回の提携は成立しておらず、多くの在日中国人が橋渡し役を務めたことも大きかった。彼らの多くは1980年代に来日し、日本の良さを知り尽くした元留学生。こうした存在も、中国企業の日本進出に重要な役割を果たしているようだ。(翻訳・編集/NN)
●楊文凱(ヤン・ウェンカイ)
日本華字紙・中文導報編集長。上海の復旦大学中国語学科卒業。95年に来日。98年に中文導報入社。著書にコラム集「卒業10年」、社説集「天涯時論」、インタビュー集「人在旅途」など。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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