Record China 2009年11月26日(木) 1時26分
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23日、北京市郊外に「アリ族」と呼ばれる若者たちが多数住んでいる地域があるという。彼らは有名大学を卒業しながらまともな職にありつけず、ウサギ小屋のようなアパートで集団生活を送っている「中国のワーキングプア」だ。
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2009年11月23日、北京市郊外に「アリ族」と呼ばれる若者たちが多数住んでいる地域があるという。彼らは有名大学を卒業しながらまともな職にありつけず、ウサギ小屋のようなアパートで集団生活を送っている「中国のワーキングプア」だ。チャイナフォトプレスの報道。
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北京市海淀区には、「学生アパート」と銘打ちながら、入居者のほとんどを卒業生が占めるアパートがある。彼らの共通点は、有名大学を卒業後1〜2年が経過しても正規の就職ができず、北京市民の平均を大幅に下回る月収1500元(約1万9000円)あまりの低収入でなんとか食いつなぐ地方出身者だ。多くの住居は4〜6人が一間に暮らすつくりとなっており、家賃は1ベッドあたり250元前後(約3200円)が相場だという。都心に比べれば相当に安い価格設定のため、彼ら「アリ族」が多く集まってきた。狭い住居にすし詰めになって暮らす様子がアリの巣のようであることから、このように呼ばれるようになったようだ。
「アリ族の聖地」とも言うべき同区の唐家嶺地区では、状況はやや良好と言える。ここに住むアリ族のほとんどは付近の科学技術区内にあるソフトウェア関連の企業で非正規の仕事に就いている。平均家賃は2人暮らし用、トイレとキッチンつきの住居で600〜700元、それに空調費120元、ネット通信料40元がかかる。まだ求職中の第2新卒者や社会人1年生も多く住んでいるという。
中国教育部の7月の発表によると、09年の大卒生の就職率は68%という厳しい結果に終わり、このようなアリ族を大量に生み出したと思われる。アリ族の90%以上は80年代生まれの若者で、男女比率は半々。北京市では10万人、全国では100万人以上存在すると言われている。(翻訳・編集/愛玉)
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