<サッカー賭博>司法界も介入、サッカー界の「闇」一掃なるか―中国

Record China    2009年11月27日(金) 8時59分

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25日、違法賭博や八百長など、中国サッカー界の「闇」についに捜査のメスが入った。司法界からもサッカー界の腐敗に断固とした態度をとるべきだとの見方が次々に出ている。写真は元山西陸虎FCの王珀総経理。

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2009年11月25日、違法賭博や八百長など中国サッカー界の「闇」に今月初旬、ついに公安局の捜査のメスが入った。このほど中国公安部は国営新華社に対し、賭博にまつわる八百長に関係したとされる容疑者について明かした。新華網の報道。

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今月初旬より、国内サッカー界のクラブオーナーやコーチ、クラブスタッフ、選手に至るまで広範囲を対象とした大規模な捜査がはじまった。不正試合や違法賭博などの一掃を期するためである。これまでに黒幕とされる人物が逮捕されるに至っており、今回、公安部は彼らが絡んだとされる06年のある試合結果操作疑惑について記者に明かした。

疑惑の試合は06年8月19日に行われた中国国内2部リーグ・中国甲級聯賽(中甲)の山西陸虎FCと広州医薬FCの試合。山西陸虎FCの総経理(当時)王珀(ワン・ポー/今月10日に拘束)と副総経理の王●(ワン・シン/●=「金」が3つ)は、広州医薬FCの副総経理(当時)楊旭(ヤン・シュー/今月初旬に拘束)らと共謀し、 “八百長”試合をさせたとされている。楊の供述によると、当時の広州医薬FCは1部リーグ(中超)入りを目指しており、その実現のために不正試合に応じてしまったという。その際、広州医薬側から山西陸虎側へは20万元(約254万円)の賄賂が渡り、さらに山西陸虎のトップ2人は「あらかじめ結果の出ている」この試合を利用し、賭博で10数万元を稼ぎ出したとされる。3人はかつて、同じクラブに属していた「旧知の仲」で、さらに仲介人を立てて水面下の交渉に臨んだようだ。捜査は現在も継続されており、「その背後にはさらに大物がいる」との見方もある。

司法界からもサッカー界の腐敗に対して断固とした態度をとるべきだとの意見が次々と出ており、中国サッカー界から“闇”を一掃できるか、今後の捜査の行方に注目が集まっている。(翻訳・編集/岡田)

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