<CTR特別提供・中国実態調査>広告業界が12%回復も、2010年のTV広告市場に暗雲

Record China    2009年12月3日(木) 7時3分

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11月23日、中国の大手調査会社・CTR市場研究の最新統計によると、09年第3四半期までにおける中国の広告市場は回復傾向がはっきりと見て取れた。国内全体の広告費投入総額は約4兆7200億円と、前年同期比12%増の成長を見せた。資料写真。

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2009年11月23日、中国の大手調査会社・CTR市場研究の最新統計によると、09年第3四半期までにおける中国の広告市場は回復傾向がはっきりと見て取れた。国内全体の広告費投入総額は3699億元(約4兆7200億円)と、前年同期比12%増の成長を見せた。GDPの成長率が同7.7%増であったことを鑑みると、広告業界はそれを上回る大きな成長を遂げたことになる。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別供記事。

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とくにTV広告の成長は顕著で、前年同期比24%成長。しかし、翌年の成長には陰りが出ることは否めない。09年10月に国家広播電影電視総局がTV広告の放映に関する新規定(通称:61号令)を発表し、広告の放映時間や種別について規制を設けた。具体的には、1時間に12分以上の広告を流してはいけない、午後6時〜12時の時間帯にTVショッピングの広告を流してはいけないなど。これを受けてCTRの田涛(ティエン・タオ)氏は、2010年のTV広告市場は126億元(約1600億円)の流出をこうむると予測している。

業界別では飲料業界が52%成長でずば抜けた伸び。企業別では中国食品大手・ティンシン(頂新)グループが105.1%の成長で目立った。

以下、企業別広告費投入額の上位10企業。

1位・P&G(中国)/139億1800万元(−13.7%)

2位・ユニリーバ(中国)/89億4300万元(−1.7%)

3位・ ハルビン薬品(哈薬)第6製薬工場/82億3400万元(+10.7%)

4位・ロレアル/80億7600万元(+50.7%)

5位・パークソン(小売)/54億1100万元(+26.6%)

6位・コカ・コーラ/46億7600万元(+35.2%)

7位・杭州ワハハ(飲料)/43億7700万元(+44.9%)

8位・ティンシン(頂新)(食品)/42億4400万元(+105.1%)

9位・チャイナ・モバイル/40億400万元(+21.6%)

10位・ハルビン薬品(哈薬)第3製薬工場/36億3100万元 (+21.6%)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。(翻訳・編集/愛玉)

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