<四川大地震>工場被災による化学品での環境汚染、明らかな影響はなし―中国

Record China    2009年12月6日(日) 5時21分

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3日、中国環境保護部は、四川大地震の影響によって発生した化学品による汚染の速報評価を公表。化学品による局地的で短時間の汚染は見られたものの、環境に対しての明らかな影響は無かったという。写真は四川大地震後に操業を一時停止した四川省南充市の化学工場。

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2009年12月3日、中国環境保護部は、四川大地震の影響によって発生した化学品による汚染の評価(速報)を公表した。それによると、化学品による局地的で短時間の汚染は見られたものの、環境に対しての明らかな影響は無かったという。4日付で華西都市報が伝えた。

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記事によると、四川大地震で四川省内の工業企業1万4207社が被災し、直接の経済被害総額は670億元(約8710億円)に上り、76%の化学工業企業が生産停止などの影響を受けた。中国環境保護部と四川省環境保護部は地震発生の約1か月半後に当たる08年6月26日から、四川省内の深刻な被災地区5か所で化学品による汚染の調査を開始した。内容は「汚染源の調査」「汚染の速報評価」「汚染リスクの解除」など多岐にわたり、同省内に1000か所以上の調査ポイントが設けられた。

その結果、調査の初期段階で化学品の汚染源と認定された場所は346か所だったが、最終的に56か所と認定された。専門家によると、汚染源に対しては、「被災状況」「危険のある化学品の使用および貯蔵状況」「環境保護施設の現状および残留汚水の状況」「廃棄物の処理状況」などを調査・評価したという。

これらの調査の結果、同部では「全体的に見た場合、四川大地震による化学品の被害は局部的で、短時間の汚染で収まり、一部特定物質による汚染の値が変動したものの、環境全体への明らかな影響は無かった」と結論付けている。(翻訳・編集/HA)

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