<在日中国人のブログ>日本の学生はなぜカンニングをしないのか?

Record China    2009年12月10日(木) 22時2分

拡大

8日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健氏は、「日本の大学生はなぜカンニングをしないのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真はライトで照らすと文字が浮かび上がる「カンニングペン」。

(1 / 4 枚)

2009年12月8日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健(こう・けん)氏は、「日本の大学生はなぜカンニングをしないのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。

その他の写真

中国の大学入試センター試験では毎年、替え玉やハイテク機器を使ったカンニングが横行している。当局が多額の資金を投入して対策を講じているが、手口は年々巧妙化するばかりだ。一方、日本ではカンニングをする人間は人格に問題があると見なされ、発覚すれば人生を棒に振るような制裁が科される。そのため、日本人は「カンニングをするくらいなら、潔く0点を取った方が良い」と考えるのが一般的だ。

中国人はなぜそこまでして良い点を取りたがるのか?これは隋の時代から約1300年続いた「科挙」制度と関連があるのではないか。中国ではたとえ貧民でも科挙試験を受ける資格が与えられ、合格すれば一夜にして高官の座をつかむことが出来た。まさに一世一代の大勝負。だが、そのため当時からカンニングする人は後を絶たなかった。日本にも奈良・平安の時代に官僚登用試験は存在したが、中国と違って受験資格は高級貴族にしか与えられなかった。つまり日本は昔から競争社会ではなく世襲社会だったと言える。

日本の教育現場ではあからさまに個々の能力を比べるようなことはしないが、その代わり集団におけるルールや秩序を守るよう厳しく教えられる。「信用」こそが、社会で生きていく上で最も大切だと叩きこまれるのだ。中国人学生が臆面もなくカンニングを働くのは、中国社会に「信用」が欠けている証拠。個人、法人問わず、中国はこれから「信用」を守る社会を築き上げなければならないだろう。(翻訳・編集/NN)

●孔健(こう・けん)

孔子の直系第75代目の子孫で、孔子研究家、日中関係評論家。山東大学日本語学科を卒業し、85年に来日。96年、チャイニーズドラゴン新聞を創刊。NPO法人日中経済貿易促進協会理事長などさまざまな日中関連の機関で代表を務める。「日本人は永遠に中国人を理解できない」「日本との戦争は避けられない」など著書多数。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携