Record China 2009年12月14日(月) 3時51分
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9日、インドの「平和と衝突の研究所(IPCS)」はこのほど、地球温暖化の影響による水資源の問題が中国とインドを含めた南アジア各国間で大きな論点になる可能性があると指摘した。写真はチベット高原のココシリ。
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2009年12月9日、環球時報によると、インドの「平和と衝突の研究所(Institute of Peace and Conflict Studies)」は7日、「中国の水の武器」と題した記事を掲載し、地球温暖化の影響による水資源の問題が中国とインドを含めた南アジア各国間で大きな論点になる可能性があると指摘した。以下はその要約。
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南アジア各国を流れる河川の多くはチベット高原を水源としており、各国の生命線となっている。一方、地球温暖化の影響によって今後50年間に気温が2〜5℃上昇すると予測されている。気温の上昇によってチベット高原の氷河が融解し、短期的には下流の河川で洪水を発生させ、長期的には水資源の不足を招くなど、下流水域にあるアジア11カ国は大きな影響を受ける。
ただし、中国は影響を受けない。なぜなら、中国はチベット高原を水源とする中国を流れる河川を使用・改造する権利を持っているからだ。さらに、いざとなれば水資源を使って南アジア各国にペナルティーを与えることも可能である。このことが南アジア地域の政治に影響を与える。中国の「水の武器」は軽く見るべきでなく、地球温暖化が中国の南アジア各国に対する影響力を強化しているとみる必要がある。
インドと中国は、毎年の雨季期間中のブラマプトラ川とサトレジ川の水位などのデータ交換に関し、専門家レベルでの連絡機構設立についての覚書を取り交わしている。しかし、現在の状況を考えると、インドは中国との河川に関する覚書で、水資源の分配や河川の流水域改造などの問題について事前に取り決めておく必要がある。
中国が正式な管理機構を設立して水資源に関する問題を管理するつもりが無いのなら、南アジア各国は一致団結して抗議すべきである。なぜなら、これらの国は中国の「緑色武器(=水の武器)」による障害を受けることになるからだ。(翻訳・編集/HA)
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