Record China 2009年12月12日(土) 11時18分
拡大
8日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健氏は「日本人はなぜ拾ったものを猫ばばしないのか?」と題した記事を発表した。写真は7日に江蘇省淮安市で開かれたお金を拾って届けた人が逆に訴えられた裁判。最終的に和解が成立した。
(1 / 4 枚)
2009年12月8日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健(こう・けん)氏は、「日本人はなぜ拾ったものを猫ばばしないのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。
【その他の写真】
20年以上も日本で暮らしているが、日本はつくづく「安全」で「安心」な国だと思う。日本では物を落としても必ず持ち主に戻ってくるからだ。私自身も失くした携帯電話が戻って来た経験があるし、知り合いの中華料理店の店長などは大金が入った財布を8回も落として、8回ともそっくりそのまま戻ってきている。
これが中国だったら、まずあり得ない。中国では反対に、ほんのわずかな隙に物が盗まれることが良くある。点滴していた幼い娘の腕に絡ませておいたバッグを無理やりもぎ取られたこともあるし、空港のX線検査で少し目を離した隙に財布がなくなっていたこともある。
日本人なら誰でも猫ばばは犯罪で、発覚すれば一生を棒に振ることになることを知っている。だが、中国人はそうとは限らない。ある知り合いは来日したての頃、落ちていた自転車を乗り回して警察に捕まったことがあった。その彼が10年後、日本国籍の取得に失敗。当時の件が原因だと分かった彼は日本での仕事を捨て、怒って本国に帰ってしまった。
中国人は日本人の「拾ったものは猫ばばしない」という精神を見習うべきだ。日本のように一定期間以上過ぎれば拾った人に受け取る権利が与えられるという決まりもあった方が良いだろう。落とした人と拾った人の双方にメリットがあれば、現代の中国社会にも「猫ばばしない」精神が根付いていくのではないか。(翻訳・編集/NN)
●孔健(こう・けん)
孔子の直系第75代目の子孫で、孔子研究家、日中関係評論家。山東大学日本語学科を卒業し、85年に来日。96年、チャイニーズドラゴン新聞を創刊。NPO法人日中経済貿易促進協会理事長などさまざまな日中関連の機関で代表を務める。「日本人は永遠に中国人を理解できない」「日本との戦争は避けられない」など著書多数。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
この記事のコメントを見る
Record China
2009/12/10
2009/12/8
2009/11/13
2009/12/11
2009/7/16
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る