唐の詩人・王勃の「滕王閣序」の“日本版”に、原本と4分1の相違=原因はナゾ―中国

Record China    2009年12月13日(日) 12時31分

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9日、唐代の有名な詩人、王勃が詠んだ「秋日登洪府滕王閣餞別序」(滕王閣序)に「日本版」があり、「中国版」と4分の1ほどの差異があることが分かった。写真は江西省南昌市にある「滕王閣」。

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2009年12月9日、唐代の有名な詩人、王勃(おう・ぼつ、650年―676年)が詠んだ「秋日登洪府滕王閣餞別序」(滕王閣序)に「日本版」があり、「中国版」とは4分の1ほど相違していることが分かった。10日付で江西省のニュースサイト・大江網が伝えた。

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同日、江西省南昌市で開催された「江西省滕王閣(とうおうかく)文化促進会」の設立式で報告された。「滕王閣序」は王勃が「滕王閣」の再建を祝う宴会で詠んだもの。「滕王閣」は江南の三大名楼として有名で、唐代の653年に李元嬰(り・げんえい)によって建てられたが、戦乱などにより幾度も破壊され、その度に再建された。

中国版の「滕王閣序」は、「南昌故郡、洪都新府…」(=昔は豫章郡、今は洪州の都督府)で始まるが、日本版は初めの部分が「豫章故郡」となっている。「豫章」「洪州」はともに南昌の昔の呼び方。日本版は王勃がこの詩を詠んだ26年後に伝わったもので、「滕王閣序」の現存する最古の写本であると言われている。

江西文物考古研究所の陳江(チェン・ジアン)氏によれば、同氏が皇居で保管されている日本版を実際に見た時に4分の1ほどの差異があることに気が付いた。なぜ、両者にこれほどの差異があるのかは専門家の間でも謎とされている。同促進会は来年、展覧会を開催し、日本版と中国版を並べて展示する計画を立てているという。(翻訳・編集/NN)

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