資生堂、「中国事業第3の柱」を発表=薬局向け新ブランド「DQ」で戦略展開へ―上海市

Record China    2009年12月18日(金) 7時5分

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2009年12月17日、資生堂は中国事業拡大の一環として、中国向け新ブランド「DQ」(ディーキュー)を発表した。2010年3月より中国主要都市で販売される。写真は今年7月、上海市。女優ビビアン・チョウが起用された資生堂の発表会。

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2009年12月17日、資生堂は17日、中国事業拡大の一環として、2010年3月より薬局(薬と化粧品の両方を扱う店舗)チャネル向けにスキンケアの新ブランド「DQ」(ディーキュー)を、中国で発売する。中国での化粧品 販売はこれまでデパート、化粧品専門店をの二本柱として展開してきたが、薬局チャネルを新たに「中国事業第3の柱」と位置づける。上海、北京、広州などの主要都市で、初年度は約600店で取扱いを始め、順次エリア・取扱店を拡大する。同日上海市内で開いた事業説明会で前田社長が新ブランドを発表した。 「新ブランドを世界に先駆けて中国で発売することで、消費拡大が続く中国において積極的に市場開拓する姿勢を鮮明にした」とみられている。

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中国では1990年代終わり頃から、漢方薬や医薬品を扱う都市部の薬局が輸入化粧品の取り扱いを開始。市場シェア10%程度の新たな販売チャネルとして台頭し、今後も成長が見込まれる。同社は「薬局で購入する女性は肌トラブル意識が高く、安心感と科学的な 肌トラブルの解決方法に大きな期待をよせているので、アジアの女性を見続けてきた資 生堂の研究開発力をいかし、肌トラブルのおきにくい健康な肌を実現するブランドを開発、販売した」としている。ブランド名称のDQは、Dermal Quotient(肌指数) の頭文字からとったという。 日々のお手入れ向けと個別の肌悩み向け計25品目で、価格帯は160元〜360元(約2080円〜4680円)。

資生堂は81年より中国でのビジネスに参入し、91年には北京に合弁会社、98年には上海に合作会社を設立。94年から中国専用化粧品として製造・販売を開始した「オプレ」は2000年、04年とオリンピック選手団公認化粧品に認定されるなど、「国民的ブランド」に成長しているという。また、日本におけるチェインストアシステムのノウハウを活用した「資生堂化粧品専門店」を展開し、04年3月から個人化粧品店とのチェインストア契約による販売を開始。09年12月末にはこれが4500店を超える見通し。中医学を活用した化粧品の研究・開発を進めているとしている。(編集/NK)

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