過去30年で数万の歴史遺産が消失!急速な経済発展の代償―中国

Record China    2009年12月21日(月) 8時2分

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19日、中国国家文物局の専門家らが古代古墳や寺院、住宅など遺跡の目録を作成するにあたり、中国では経済発展と引き換えに多くの遺跡が消失し、道路やダムに取って代わられていることがわかった。写真は取り壊される北京の伝統的家屋「四合院」。

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2009年12月19日、青年参考によると、14日付の英紙ガーディアンは、中国で過去30年間の急速な経済発展が歴史遺跡数万か所を飲み込んだと報じた。中国国家文物局局員ら専門家が古代古墳や寺院、住宅など遺跡の目録を作成するにあたり、多くの遺跡が消失し、道路やダムに取って代わられていることがわかった。

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ここ10年だけ見ても、北京では多くの四合院(伝統的家屋)が取り壊され、浙江省定海区でも古い街並みが姿を消した。20世紀のアメリカを代表する中国系アメリカ人建築家、イオ・ミン・ペイ(貝聿銘)氏がかつて住んでいた上海フランス租界の旧宅も残っていない。数百年の歴史を誇る北京・前門地区の古い街並みも、当時を再現したレトロ風情の観光街へと改築された。

中国国家文物局の単霽翔(シャン・ジーシアン)局長によると、同局では77万5000か所以上の古跡を調査し、2011年までに詳細な目録の編集を完成させたいとしている。かつて1956〜82年にも類似作業を行ったことがあるが、これまで完成したことがなく、今回の作業を開始した07年に登録されていた古跡は約22万5000か所にすぎなかった。

同局は、82年の目録のうち、すでに約3万995か所の歴史遺跡が消失しており、数量の減少は当時の調査結果の不正確さや現在の新統計方法も関係しているが、過去30年間の大規模なインフラ整備が中国の歴史遺産に大きな影響を及ぼしたことは間違いないと指摘している。(翻訳・編集/中原)

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