Record China 2009年12月22日(火) 21時8分
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20日、華字紙・中文導報の楊文凱編集長は中国のブログサイトに「温室効果ガスの排出削減はなぜ分かっていながら実行が難しいのだろうか」と題した記事を発表した。写真は上海の発電所。
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2009年12月20日、華字紙・中文導報の楊文凱(ヤン・ウェンカイ)編集長は中国のブログサイトに「温室効果ガスの排出削減はなぜ分かっていながら実行が難しいのだろうか」と題した記事を発表した。以下はその内容。
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コペンハーゲンで開催された国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は2週間の討議を経て、ほとんど何の効果もあげないまま閉幕した。世界193か国・地域の首脳や代表が参加した同会議では、「人類の未来」と「自国の経済成長」を守りたい各国が激しい論争を展開。しかし、結局は環境保護に対する美辞麗句を並べたてただけで、具体的な進展は得られなかった。
国際社会は今会議を「人類の未来を決める歴史的瞬間」と見なしていた。これはつまり、地球温暖化が人類にもたらす危機の大きさと、それを回避するには人類が自ら努力するしかないことを各国が認識している証拠でもある。だが、それにも関わらず今会議は陰謀に満ち溢れ、傍観やかく乱する者まで出現。「人類の身勝手さと本性」をあますことなく露呈し、私たちを失望させた。
温室効果ガス排出削減のような政治問題は、各国の妥協以外に解決の道はない。だが、今会議では先進国と途上国の間で意見が対立、妥協の兆しすら見えなかった。二酸化炭素(CO2)排出量が合わせて世界の40%を占める中国と米国は率先して行動を起こすべきだったが、いかなる条約や目標にも縛られたくないという姿勢を貫いた。
国際社会の期待を一身に背負って開幕したCOP15だったが、最後まであと一歩というところで失敗に終わった。後に残されたのは、人類の自分たちに対する失望と絶望だけだ。(翻訳・編集/NN)
●楊文凱(ヤン・ウェンカイ)
日本華字紙・中文導報編集長。上海の復旦大学中国語学科卒業。95年に来日。98年に中文導報入社。著書にコラム集「卒業10年」、社説集「天涯時論」、インタビュー集「人在旅途」など。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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