2009年12月21日、世界貿易機関（WTO）の上級委員会は、外国映画や書籍など出版物に対する中国国内での流通規制がWTO規定に違反するとの最終決定を下した。米国の訴えがほぼ認められた形で、中国の敗訴が確定した。ロイター通信（電子版）の中国語版が伝えた。

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WTOの紛争処理小委員会（パネル）が8月、米国の主張をほぼ全面的に認める判定を下したことに対し、中国が上訴していた。カーク米通商代表は上級委の決定に対し、「中国における海賊版被害で、正規品の販売に影響が出ていた米国の映画会社やレコード会社、出版社にとって、大きな勝利だ」と評価、「中国が迅速に是正することを望む」と述べた。

上級委によれば、中国はWTOパネルの判定に誤りがあるとの主張を証明する根拠を挙げることが出来なかった。ただ、上級委は中国が具体的にどのように是正すべきかについては言及していないという。（翻訳・編集/NN）