中国とミャンマーの国境線一帯が密出入国の最前線に―米紙

Record China    2009年12月30日(水) 4時54分

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26日、米紙ワシントン・ポストは、中国とミャンマーの国境付近が密出入国取り締まりの新たな最前線になっていると伝えた。写真は中国とミャンマーを結ぶ道路。

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2009年12月26日、米紙ワシントン・ポストは「中国の辺境地区が密出入国取り締まりの新たな最前線に」と題した記事を掲載し、中国・雲南省および同省と国境を接するミャンマーの様子を報道した。28日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、雲南省とミャンマーの間に広がる長い国境線の大部分は低いフェンスで仕切られているに過ぎず、フェンスを乗り越えて経済状況の良い中国へ入国してくるミャンマー人が後を絶たない。また、ミャンマーから連れて来られて中国人男性と結婚させられる女性や、中国内で売られる子供も多い。一方で、ミャンマーを経由して他の目的国へ向かう中国人も急増しており、中国は密出入国者の源泉国でありかつ目的地・中継点になっているという。

密出入国や人身売買に関する正確なデータは無いものの、中国公安部は2000〜2007年の間に約13万人の婦女子を救出しており、これは氷山の一角に過ぎないとみられている。両国政府によって組織された人身売買犯罪取り締まりグループの担当官は「国境付近の村には人身売買組織に関与する犯罪者がおり、そのうちの一部は密出入国の斡旋者でもある」と実情を語る。また、国境付近に住むある住民は「国境線は長く、全ての密出入国ルートを監視することは難しい」と話す。

こうした状況に対し、両国政府は最近、人身売買斡旋組織などの取り締まりを強化しているが、現地の住民は「犯罪組織はすでに地下に潜ってしまっている」と証言しているという。(翻訳・編集/HA)

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