新生児の男女比、一人っ子政策で歪む=結婚できない男性、2020年には2400万人に―中国

Record China    2010年1月11日(月) 22時25分

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10日、中国社会科学院が発表した「当代中国社会構造」によると、中国で男女比の不均衡が拡大し、2020年には結婚できない男性が2400万人に達することが分かった。写真は瀋陽市にオープンした男女の出会いの場「愛情スーパーマーケット」。

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2010年1月10日、中国社会科学院が発表した「当代中国社会構造」によると、中国で男女比の不均衡が拡大し、2020年には独身男性が2400万人に達することが分かった。同日付で人民日報(電子版)が伝えた。

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中国社会科学院社会学所、社会科学文献出版社は10日、「当代中国社会構造」の出版会見を共同開催。同書は、改革開放政策が実施されて以降、とりわけ1980年代後半から、中国で男女比の不均衡が拡大していると指摘している。

新生児の男女比は、一般的に女児100人に対して男児103〜107人とされている。しかし、2005年に中国全土で実施されたサンプリング調査によると、男女比が130:100以上となった省が5つ、120〜130:100となった省が7つあった。男女比の不均衡は都市部よりも農村部で目立つという。

こうした現状を分析したうえで、同書は「2020年までに、結婚できない男性が2400万人に達する」と予測。「年の差が大きい」や「妻の方が夫より年上」といった“ギャップ婚”が間違いなく増えるだろうと指摘している。貧困地域の男性は、経済的な苦しさに加えて、深刻な嫁不足に直面する恐れがある。

男女比不均衡の問題は、産児制限(一人っ子)政策による出産率の低下が根源にある。同書は、問題解決に向けて「一定のレベルにまで出産率を引き上げることが先決課題であり、より柔軟な出産支援体制を確立することが重要」との考えを示している。(翻訳・編集/SN)

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