中国人民銀行、来週から預金準備率を引き上げ=金融引き締めに着手―中国

Record China    2010年1月13日(水) 9時8分

拡大

2010年1月、各種報道によると、中国人民銀行は12日、銀行の預金準備率を1月18日から0.5%ポイント引き上げると発表した。

2010年1月12日、各種報道によると、中国人民銀行(中央銀行)は12日、銀行の預金準備率を1月18日から0.5%ポイント引き上げると発表した。預金準備率の変更は、2008年12月の引き下げ以来初めて。ロイターは、中国銀行のアナリストの予想として、中国が6月までにあと2〜3回、同率を引き上げる可能性があると伝えている。

それによると、中国では、昨年来の金融危機を受けて行われた内需拡大策などにより国内経済の回復が確認され、過熱懸念が出始めていた。今回の預金準備率引き上げは、そうした状況の中で中国が「金融引き締めに着手したことが明白になった」とみられているという。

12日の香港株式市場では、中国人民銀行(中央銀行)がこの日発行した1年物中央銀行手形の利回りが前週より上昇したことを受け、中国の金融引き締めに警戒感が強まったことから中国系銀行株に売りが広がり、主要指数のハンセン指数は前営業日終値比0.38%安と3日ぶりに反落していた。

中国の国営新華社通信は先に、金融危機に対する指導部の対処と成果を総括し、「中国経済は成長回復を実現した」と評価する異例の記事を配信したばかり。中国経済のV字回復に自信を示すこの事実上の「危機克服宣言」により「内外に自信を示した」と受け止められたが、同宣言は同時に「銀行融資の増大や、不動産などへの投機資金の大量流入による資産バブル、さらには物価上昇などへの警戒を強めざるを得ないことを示唆している」(日本の中国経済アナリスト)と指摘されている。(編集/NK)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携