アジアで長らく圧倒的優位を誇った日本経済、中国に抜かれるのはなぜ?―シンガポール紙

Record China    2010年1月18日(月) 17時21分

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14日、シンガポール華字紙は「日本経済はなぜ中国に追い抜かれてしまうのか?」と題した記事で、アジアで圧倒的優位を誇っていた日本経済が中国に追い抜かれることになった原因を分析した。写真は広東省深セン市。

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2010年1月14日、シンガポール華字紙・聯合早報は「日本経済はなぜ中国に追い抜かれてしまうのか?」と題した記事で、アジアで圧倒的優位を誇っていた日本経済が中国に追い抜かれることになった原因を分析した。以下はその内容。

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明治維新以降、日本は欧米の政治、経済モデルを導入し、あっと言う間にアジア一の経済規模を誇るまでに成長を遂げた。中国からも当時、革命先駆者たちがこぞって日本に留学し、日本の多くの科学用語が中国語に逆輸入された。

日本は戦争に負けたものの、米国の庇護の下で復興に奮闘、再び経済を活況に導いた。80年代になると、「米国を買ってしまえ」といった勇ましい声まで聞こえるようになる。当時の中国の経済規模は日本の足元にも及ばず、日本の資本や技術は喉から手が出るほど欲しい存在だった。

ところが今年、中国と日本は立場が逆転する見通しだ。年が明け、各国の09年の国内総生産(GDP)の発表が待たれる中、早くも中国が日本を追い抜いたとの見方が大勢を占めている。近代史に詳しい人々にとって、このニュースは特に感慨深いものであるに違いない。

日本経済低迷の直接の原因は、昨秋からの世界的な金融危機だ。西側経済の一部に組み込まれている日本も巻き添えは免れなかった。一方、中国経済はこれと対象的に8%以上を維持。こうして両者の差は徐々に縮まり、09年通年で中国が日本を追い抜いたことは、ほぼ確実となった。

もう1つ間接的な原因は、日本経済が絶頂を迎えた85年、米国で結ばれたプラザ合意だ。これにより急速な円高が進み、日本の輸出産業に大きな打撃を与えた。日本政府は金融緩和策を打ち出したが、これがバブルを発生させる要因となり、やがてバブルは崩壊。日本経済を長期低迷に陥らせた。

だが、中国経済が日本を追い抜いたと喜んでばかりもいられない。中国人の平均年収は日本人より遥かに低く、国全体の管理レベルも遠く日本に及ばない。中国は日本から学ぶべき点がまだたくさんある。(翻訳・編集/NN)

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