タリムアカシカの密輸送車両を発見、悪環境で9頭が死亡―新疆ウルムチ市

Record China    2006年11月19日(日) 16時8分

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絶滅の危機に瀕している野生動物のタリムアカシカが、トラックで運ばれる途中警察によって発見された。ひどい輸送環境の中、33頭のうち9頭が死んでしまった。

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2006年11月13日、新疆(しんきょう)ウルムチ市から100km東のターバンチェン(達坂城)にて、警察が取調べを行ったトラックから、国家保護野生動物のタリムアカシカ33頭が発見された。

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これらの貴重なシカは、せまいトラックの荷台に詰め込まれた上長い距離を運ばれてきたため、うち7頭がすでに死んでいた。さらに2頭が瀕死の状態だったため、警察と動物専門家の手で応急処置を施したが、これらも結局死んでしまった。残りの元気なタリムアカシカは、新疆ウイグル族自治区内にある森林公安局に無事送り届けられた。

タリムアカシカは、タリム盆地と新疆のアクス、そしてバインゴリン・モンゴル自治州 にのみ生息する珍しいシカ。世界に23種いるアカシカの仲間のうち、最も原始的な亜種とされる。乾燥した樹林地帯に適応して暮らすうちに、強いジャンプ力を身につけた。近年灌漑農業や油田開発によって、タリム川の水量が減少しシカたちの住む森がどんどん狭くなっている。また乱獲も続いたため、現在の生息数は2000頭ほどと、絶滅の危機に瀕している。

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