米国の高速鉄道網建設、中国同様に雇用創出の特効薬となるか―中国紙

Record China    2010年1月30日(土) 18時38分

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30日、オバマ米大統領がこのほど発表した高速鉄道網建設計画について、中国メディアは米国の雇用創出の特効薬となりえるか分析した。写真は10年1月、河南省鄭州市と陝西省西安市を結ぶ鄭西鉄道の試運転。

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2010年1月30日、中国青年報によると、オバマ米大統領は27日、就任以来初めてとなる一般教書演説で高速鉄道網建設について触れ、翌28日にはフロリダ州タンパを訪れ、全米31州に及ぶ13路線の高速鉄道建設計画について明らかにした。

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記事によると、米国は世界で最も早く鉄道建設を成し遂げた国家の1つで、1869年には米中西部と西海岸を結ぶ初めての大陸横断鉄道が開通、米西部開拓に大きく貢献した。しかし米国ではその後、モータリゼーションが巻き起こるとともに航空機産業が発展し、高速道路ネットワークと航空ネットワークが整備されるにつれ、鉄道は交通手段の主役の座を譲ったままの状態が続いた。

総額80億ドルを投入する高速鉄道網建設計画について、オバマ大統領はタンパで行った演説で「高速鉄道は安全で、速く、環境にやさしく、交通渋滞を緩和する効果がある」と語り、一般教書演説で最重要課題であると指摘した雇用問題と絡めて、「高速鉄道建設の最重要目的はより多くの雇用機会の創出にある」と明言した。

一方、米紙USAトゥデイは「高速鉄道といっても、事実上大部分は本当の意味での高速ではない。例えば29億ドルを投資して建設予定のサンフランシスコとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道では設計最高速度は時速220キロ、シカゴとセントルイスを結ぶ高速鉄道では同時速110キロ以下、その他の計画部分では同時速79キロ以下の路線さえある」と指摘。

また、最大の目的である雇用創出について、一部のアナリストは「高速鉄道の専門技術や設備は外国企業に頼らねばならず、米国にどれだけの雇用機会をもたらすかは定かでない」とし、デンバー大学のある教授は「高速鉄道が米国に長期にわたって経済的なメリットをもたらすことは間違いないが、長期にわたり雇用機会をもたらす“特効薬”では絶対に有り得ない」と主張している。(翻訳・編集/HA)

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