Record China 2010年2月6日(土) 6時19分
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2日、近年、大都市から離れ、中小都市に仕事を求めるホワイトカラー層や新卒社会人が増えている。この背景にあるものは何か。写真は甘粛省で開催された就職フェア。
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2010年2月2日、中国新聞社によると、近年、北京や上海、広州といった大都市から離れ、中小都市に仕事を求めるホワイトカラー層や新卒社会人が増えている。中国誌・人民論壇はこうしたエリート層の「大都市離れ」に関する記事を掲載した。その背景にあるものは何なのか。
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中国の社会資源は多く大都市に集中しており、これにともないエリート層も集中した。しかし、近年は住居費や生活コストの高騰、仕事のストレスなど様々な原因からエリート層が中小都市へと逆流する傾向が見られる。華中農業大学の彭光芒(ポン・グアンマン)教授は「彼らの多くは地方出身。競争の激しい大都市では戸籍の問題も含め安心した生活を送るのは難しい」と指摘する。都市に居を移すも、理想と現実のギャップに苦しむゆえではないかという。
また、都会という競争社会から離脱したエリートは、中小都市では強者として君臨できる。経済発展にともない、交通面・物流面・情報面・メディアの発達など、中小都市も今では大都市に引けをとらない。彼ら大都会のエリートは中小都市に移り、強者からのプレッシャーから解放され、能力を発揮できる。
さらに記事は北京大学の夏学鑾(シア・シュエルアン)教授の「市場のバランスという意味でも、理性的な選択だ」との言葉を引用。「どうしても大都会で働きたい」という考えは、職業選択において「非理性的だ」という。同記事は、このようなホワイトカラーの「戦略転換」は退却を意味するものではなく、中小都市に技術や知識をもたらし、社会にとっても個人にとっても有益だと指摘している。(翻訳・編集/小坂)
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