抗生物質は万能薬?1人あたりの年間使用量、米国の10倍―中国

Record China    2010年2月7日(日) 17時28分

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5日、中国の09年の抗生物質の生産量は14万7000トン、そのうち輸出量は2万4700トンでともに世界一だった。また、中国人1人あたりの年間の抗生物質消費量は138グラムで、米国の約10倍に達している。

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2010年2月5日、人民日報(電子版)によると、中国の09年の抗生物質の生産量は14万7000トン、そのうち輸出量は2万4700トンで共に世界一だった。また、中国人1人あたりの年間の抗生物質消費量は138グラムで、米国の約10倍に達していることが分かった。

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中国が抗生物質の生産大国となっていることに関し、北京大学臨床薬理研究所の肖永紅(シャオ・ヨンホン)副所長らは、1)抗生物質産業の多くがローエンドの原料薬に集中している。2)抗生物質の原料価格が下落している反面、製品価格は上昇しており、参入する企業が多い。3)中国自体が抗生物質の消費大国である―などと分析している。

また、調査によると、中国では入院患者のうち、実際に抗生物質による治療が必要な患者は20%足らずであるにもかかわらず、その使用率は欧米の約2倍に当たる70%にも達している。

抗生物質が乱用される3大原因について、肖副所長らは、1)一部市民は風邪、発熱、頭痛など病状に関係なく自己判断で抗生物質を使用するなど、大衆が抗生物質を「万能薬」と見なしている 2)一部の医療機関では誤診や利益追求主義によって、抗生物質を使うべきでない治療にも使用したり、抗生物質の必要ない患者にも一緒に処方している 3)法で禁止されているにもかかわらず、処方箋が無くても薬店で簡単に抗生物質が購入できるなど、監督部門の力量が不足している―と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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