民間基金会に隠れる真実を探る=チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”から(1)―中国

Record China    2010年2月16日(火) 22時1分

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2月10日、中国の人気女優チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”が沸騰するなか、網易ニュースが中国の民間基金会についての特集を組んだ。写真はチャン・ツィイー。

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2010年2月10日、中国の人気女優チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”が沸騰するなか、網易ニュースが中国の民間(非政府系)基金会についての特集を組んだ。チャンは08年5月に発生した四川大地震の被災者のための救援を涙で訴え、自身も100万元(約1300万円)の寄付を表明していたが、実際の募金額がそれより少なかったことが発覚していた。

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チャリティー疑惑におけるキーワードは、チャンが米国で設立した「チャン・ツィイー基金会」だ。四川大地震後の5月21日、彼女はすぐに同基金会の名義で募金活動を開始。集まった募金総額は100万ドル(約9000万円)と各メディアが報じたが、後に同基金会が単なるペーパーカンパニーであることを指摘され、08年末の税務申告で100万ドルとはほど遠い4万5471ドルと記載されていたことも明らかになっている。

チャンはなぜ米国で基金会を設立したのか。また、当初政府とは距離を置いているとされていたジェット・リーの「一基金」に寄せられた4000万元(約5億2000万円)以上の寄付も、中国紅十字会(赤十字)に丸投げ、最後は中国政府にわたっていたことも明らかになった。さらに深刻なのは、米国にはチャンの場合のように基金会を監督する機能が働いているが、中国には民間基金会を監督する独立した機関が一切存在しないということだ。公権力への不信から公的募金ではなく民間基金会に寄付をする人々も多い。民間基金会はどんな問題をはらんでいるのか。

中国の慈善組織はいま岐路に立たされている。(翻訳・編集/津野尾)

『民間基金会に隠れる真実を探る=チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”から(2)』に続く

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