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15日、中国鉄道部が、帰省ラッシュに伴う列車の乗車券入手困難などを解決する方策の一つとして今年より一部導入したチケットの実名記載制。旧正月当日の14日にその第1号列車が成都北駅から発車した様子を四川日報が伝えた。写真は14日の成都北駅。
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2010年2月15日、中国鉄道部が、帰省ラッシュに伴う列車のチケット入手困難などを解決する方策の一つとして今年より一部の列車と駅で導入したチケットの実名記載制。春節(旧正月)当日の14日にその第1号列車が成都北駅から発車した様子を四川日報が伝えた。
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列車チケットの実名制は、チケット購入の際に身分証明書の提示を求め、チケットに乗車予定者の身分証明者番号や氏名を掲載し、乗車時に持参した身分証明書と一致した場合に初めて乗車できる仕組みになっている。これによって、ダフ屋のキップ買占めや転売を防止する狙いもある。しかし、これまで1人あたり約3秒で済んでいた切符の改札時間が大幅に延長されることが予想されていた。
成都北駅には、建物内に58カ所の改札口が設けられている以外に、春節の帰省やUターンラッシュに備えて臨時改札26カ所が設置されている。改札口は乗客が携帯する身分証明書の種別によって、「第2世代身分証明書」「第1世代身分証明書」「その他の証明書」「紛失者用」などに分けられている。
スキャナーで読み取り可能な「第2世代身分証明書」を持参した場合、改札に要する時間は1人約20秒足らずと非常に早く、スムーズに進行している。しかし、「第1世代身分証明書」などを持参した場合、身分証番号をパソコンにすべて手入力しなければならず、1人1分近くかかっている。このため鉄道関係者は、列車の発車時刻より2時間前には駅に到着しているよう注意を呼びかけている。
一方、チケット販売に関しては、実名制の導入で列車利用を避けた帰省客が多かったためか混雑が大幅に解消され、例年見られる窓口での行列が少なくなっているという。チケットを購入したばかりのある市民は「例年は切符購入が頭痛の種で、やむを得ずダフ屋から高値で購入したりしていた。しかし、今年はほとんど並ばずに購入できた」と語り、「実名制は乗車の際に多少面倒だけれど、チケットが手に入りさえすればそれは正解」と評価している。(翻訳・編集/HA)
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