プイ族（布依族）

◆人口／　

【その他の写真】

人口は２９７万１４６０人。

◆地域／　

主に貴州省南部、南西部の二つのプイ族、ミャオ族自治州に居住している。その他、貴州省、その他の地区、雲南省の羅平、四川省の寧南、会理にも分布している。

◆言語／　

プイ族の人びとはプイ族の言葉を使用し、この言語は漢・チベット語系、チワン・トン語派、チワン・タイ語分支に属し、3つの方言がある。 プイ族には以前文字がなく、漢字を使用していた。その後、ローマ字を基礎とするプイ族の文字がつくられた。

◆宗教／　

少数のプイ族の人たちはカトリックとキリスト教を信仰している。

◆歴史／

プイ族とチワン族は同一の祖先を持っており、古代の江蘇、浙江、福建、広東一帯に分布していた百越の一部である。今でもプイ族の人びとは欄干式の家屋に住み、銅製の太鼓を打つなど古代、百越の民俗習慣を残している。

◆文化／　

プイ族の居住地区は渓谷と平原地帯が多い。プイ族居住地区で出土した文物から見ると、プイ族は水稲の栽培に従事していた長い歴史をもつ農耕民族である。プイ族の人びとがつくったろうけつ染めは長い歴史があり、図案が美しく、国内外で知られている工芸品である。