【週末美術館】風雪の長城を行く

Record China    2010年2月21日(日) 14時57分

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万里の長城の中でも、峻けんな山肌を縫う変化に富んだ表情が魅力の箭扣長城を写したSnookerの作品「風雪の長城を行く」。濃霧の立ちこめる背景に長城の稜線をくっきりと浮かび上がらせ、その自然の厳しさと歴史の重みをさらに際立たせている。

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本職はIT企業のセールスマネージャーというアマチュア写真家のSnooker。一眼レフに魅入られたのがわずか2年前のことだというが、壮大な自然風景を収めた作品群は多くの撮影愛好家サイトに発表され、注目を浴びている。

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「風雪の長城を行く(風雪箭扣行)」は、北京市郊外に位置し、「フォトグラファーの名勝地」として万里の長城の中でも最も写真家に愛されている箭扣(せんこう)長城の冬を撮影している。箭扣長城は、峻けんな山肌を縫う石壁の変化に富んだ表情と、四季折々に見せる異なる顔が魅力であるだけでなく、建造当時のありのままの姿を残している点が中国的美的感覚と合致している。それはすなわち、雄大さと悲壮の共存であり、時の流れとともに朽ちゆく長城のありのままの姿が歴史の肌触りを体現しているのである。

Snookerは撮影時期を厳冬に選ぶことで、その自然の厳しさと歴史の重みをさらに際立たせた。濃霧の立ちこめる背景に起伏に富んだ長城の稜線がくっきりと浮かび上がり、簡潔かつ力強い作品に仕上げている。(文/山上仁奈)

●Snooker(スヌーカー)

1978年生まれ、中国東北部出身。2008年に友人の結婚式で触れた一眼レフのシャッター音に魅せられ、本格的に写真を始める。北京のIT企業でセールスマネージャーを務めるかたわら、アマチュア写真家として活躍している。代表作に「風雪の長城を行く」「苔の愛情」「ラベンダーに魅せられて」など。

※週末美術館では、中華圏のアーティストを中心に日本や世界各地の写真作品、美術作品、書道作品など様々なジャンルの作品をご紹介していきます。

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