2010年2月21日、オーストラリアの華字紙・澳洲日報は、「空売り」で知られるウォール街の著名な投資家、ジェームズ・チェイノス氏が「中国の不動産バブルがはじければ、その影響はドバイ・ショックの1000倍以上」と警告したことに関する論説を発表した。

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記事は、チェイノス氏が警告する理由として▽過剰な投機資金が流れ込んでいる▽昨年と同じ景気刺激策が今年もとられることはあり得ない▽大規模な構造改革が間近であるとの噂が広まっている―ことを挙げた。

チェイノス氏は01年、米エネルギー大手・エンロン社の粉飾決算を見抜き、エンロン株を空売りして巨額の富を得た人物。同氏は中国バブルの崩壊を予測し、昨年夏から中国のセメント、石炭、鉄鉱石、建設関連株の空売りを計画し始めていると米紙が伝えている。

記事は、オーストラリアが世界同時不況の影響を最小限に抑えられたのは中国と密接な経済関係にあったからだと指摘。しかし、同氏の予測をふまえ、オーストラリアは中国を当てにしない経済成長モデルを模索する必要があると訴えた。（翻訳・編集/NN）