<一人っ子政策>見直し求める声が続々、「邪悪な制度」との批判も―米メディア

Record China    2010年2月28日(日) 13時1分

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24日、米メディアは、中国で「一人っ子政策」の見直しを求める声が活発化していると報じた。写真は遊具で遊ぶ広東省の女の子。

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2010年2月24日、米国営ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、中国で「一人っ子政策」の見直しを求める声が活発化していると報じた。

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中国青年政治学院法学部の楊支柱(ヤン・ジージュー)副教授は「一人っ子政策」を真っ向から否定する1人だ。自らも2人目を作り、祖国の「基本国策」に挑んでいる。楊副教授は「子供を産むのに国の許可が必要なんて荒唐無稽。これでは理論上、政府が国民より優先されていることになる。個人の命にかかわることも政府の意向に左右されるとは」と話す。

中国は30年間で4億人の人口抑制を果たした。政府は、「中国経済を大きく発展させ、世界の人口抑制にも貢献。資源やエネルギーの節約にもなった」と成果を強調するが、当初から議論が分かれていた。特に問題視されたのは、違反者に対する野蛮な取り締まりだ。家を取り壊したり、妊婦を縛り上げて病院に連れて行き、無理やり堕胎させた挙句、不妊手術を施したりすることも横行し、国際社会から非難を浴びた。

清華大学の胡鞍鋼(フー・アンガン)教授は、「中国の08年の出生率は1.8人で少子化社会に突入している」として、「一世代かけて『1組の夫婦に子供2人』に転換させるべきだ」と主張。中国社会科学院の葉延芳(イエ・イエンファン)研究員も、「一人っ子はわがままになる」とその弊害を強調する。中国のニュースサイト・環球網は、中国人民解放軍の「一人っ子兵士」は06年に半数を超え、軍の力を弱めていると報じた。

楊副教授は、「過ちを認め、『社会扶養費』という名の罰金を支払えばおとがめなしとなるが、わたしは絶対に払わない。これは非常に邪悪な制度だと思う」と声を荒らげる。しかし、中国当局は今月初め、「少なくとも今後5年間は続行する」意向を明確にしている。(翻訳・編集/NN)

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